5歳児餓死、母親と知人の女起訴 保護責任者遺棄致死罪

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板倉大地、山野健太郎
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 福岡県篠栗(ささぐり)町で昨年4月、5歳の男児が十分な食事を与えられず餓死した事件で、福岡地検は23日、母親の碇(いかり)利恵(39)と知人の赤堀恵美子(48)の両容疑者=ともに同町尾仲=を保護責任者遺棄致死罪で起訴し、発表した。地検は認否を明らかにしていないが、捜査関係者によると碇容疑者は容疑を認め、赤堀容疑者は「一切していない。(男児を)病院に連れて行くよう伝えてもいた」と否認しているという。

 起訴状によると、赤堀容疑者は碇容疑者の一家に自らが提供する食事のみで質素な生活をするよう言い含め、生活全般を実質的に支配。その上で両容疑者は共謀し、2019年8月ごろから碇容疑者の三男翔士郎(しょうじろう)ちゃんの食事の量や回数を減らし、遅くとも昨年3月下旬ごろには重度の低栄養状態にさせ、碇容疑者が保護すべき責任があったのに十分な食事を与えず放置して昨年4月18日午後10時ごろ餓死させたとされる。

 福岡県警は、赤堀容疑者が「他の保護者があなたの悪口を言っている」などとうそで不安にさせる一方、架空のトラブルを捏造(ねつぞう)しては解決したように装うことで信頼させ、指示通り動くようマインドコントロールしていったとみている。捜査関係者によると、赤堀容疑者の指示で碇一家の食事は極度に切り詰められ、翔士郎ちゃんは昨年3月には半月以上水だけしか与えられず、死亡時の体重は1歳6カ月の検診時と同じ約10キロだったという。

 地検は、赤堀容疑者が保護責任者かどうかにかかわらず、碇容疑者に翔士郎ちゃんを餓死させるよう仕向ける言動があったとみて、碇容疑者の共謀共同正犯として同等の責任が問えると判断した。

 甲南大法科大学院の園田寿教…

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