第2回進まぬ公約、名古屋城木造化 河村市長に困惑する市職員

有料会員記事

関謙次
[PR]

 「名古屋城木造化はもう本当に目前まで来とってコツコツコツコツやり続けとって、文化庁も(書類を)持ってきてちょうでゃあ早うと言ってます」

 4期目をめざす名古屋市河村たかし市長(72)にとって、看板政策の名古屋城天守木造化は「2022年末の完成」が公約だったが、19年に断念後、完成は見通せない。

 にもかかわらず、22日の記者会見では、すぐにでも実現するかのように説明した。市幹部は「河村氏の支持者の中心は高齢者。木造化実現に長い時間がかかると認めれば支持を失うと恐れている」とみる。

 名古屋城天守は1945年の名古屋空襲で焼失。戦後にコンクリート製で再建されたが、河村氏は築城時と同じ木造での復元が「使命」と最近は繰り返す。戦前の実測図や写真が多く残り、09年の市長就任以降、「日本で唯一史実に忠実な復元ができる。都市として自慢できるものを」と意欲を燃やす。「史実に忠実」にこだわり、エレベーターを設けないと決めて障害者団体の批判も浴びた。

 名古屋城は国特別史跡で、天守の解体や建築には文化庁の許可が必要だ。文化庁は、天守の下で築城時から残る「石垣」の保全を重要視。文化財保護のため、市が設置した有識者会議の同意を得ながら進めるよう求めている。

 だが市は18年7月、有識者会議の部会が「石垣調査が不十分」と了承しないなか木造化計画の提出を試み文化庁に拒まれた。19年には木造化と切り離して天守解体を先行する案を繰り出すも部会の反発を招いた。

 求められた手順を踏まず、拙…

この記事は有料会員記事です。残り530文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【締め切り迫る!】スタンダードコース(月額1,980円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら