米「北朝鮮が短距離ミサイル発射」 米政権の発足後初

ワシントン=大島隆、ソウル=鈴木拓也
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 米バイデン政権は23日、北朝鮮が先週末に短距離ミサイルを発射したと明らかにした。バイデン政権が1月に発足してから、北朝鮮ミサイル発射が明らかになるのは初めてとなる。国連安保理決議が禁じた弾道ミサイルではなかったとの見方も示した。

 米政権高官は今回のミサイル発射について「我々は北朝鮮のすべての軍事活動を深刻に受け止めるが、今回は通常の活動の一つで、安保理決議の対象ではない」と述べ、弾道ミサイルではないとの見方を示した。発射の具体的な日時や位置は明らかにしなかった。

 複数の韓国政府関係者によると、北朝鮮が21日朝に、北朝鮮西部の南浦(ナムポ)付近から西海(黄海)に向けて短距離の巡航ミサイル2発を発射したことを、韓国軍が探知していたという。

 一方、韓国国防省は24日朝、発射について「まだ国防省として確認していない」とのコメントを発表した。

 バイデン政権は新たな北朝鮮戦略の策定に向けた作業を進めている。米政権高官は、検討状況が最終段階にあり、来週にはサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)が、日韓両政府高官とワシントンで協議することを明らかにした。

 バイデン政権は2月から、ニューヨークにある北朝鮮の国連代表部などを通じて北朝鮮と接触を試みているが、これまでのところ北朝鮮側は応じていないという。

 ミサイル発射は23日、ワシントン・ポストが報じた。(ワシントン=大島隆、ソウル=鈴木拓也)