泥水につかった球磨焼酎 蔵元、再起へ新天地探し苦闘

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小瀬康太郎
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 熊本県南部を中心に甚大な被害が出た昨年7月の記録的豪雨では、人吉球磨(くま)地域で500年続く「球磨焼酎」の蔵元も多くが被災した。繰り返される水害への不安から、移転による再起を決めた蔵元もある。人々の支援を受け、「これで終わりにはしたくない」と前を向く。

 球磨焼酎酒造組合(同県人吉市)によると、球磨焼酎をつくる人吉市や球磨村などにある計27蔵元のうち、11蔵元が豪雨で被災した。このうち今も製造や販売が再開できていないのは、「渕田酒造場」(同市)だけになった。

 1878(明治11)年創業の老舗。米焼酎だけでなく、芋焼酎なども販売していた。昨年の豪雨では球磨川の氾濫(はんらん)で店舗や工場が4メートル近く浸水。工場内のタンクやかめが倒れ、機材や在庫品は泥水につかった。被害額は5億~6億円に上るとみられるという。

 被災直後は廃業も頭をよぎっ…

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