遺影の善ちゃんも笑ってる 家族4人の写真だもの

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河合真美江

拡大する写真・図版山本薫さんの家族が2006年に写真館で撮ったお宮参りの写真(右)。昨年、一善さんの遺影を抱いて久しぶりに家族写真を撮った(左)=2021年2月27日、広島県廿日市市

 事務機器メーカーに就職すると、きっちりと仕事をする「めんどくさい先輩」がいた。ある日、得意先でコピー機のセットアップをミスした。あの先輩が助けに来てくれた。ミスをとがめることもなく、逆にねぎらってもらった。彼のことが好きになった。

 広島県廿日市(はつかいち)市の山本薫さん(47)。「かおぴー」と呼んでくれる10歳上の彼、一善(かずよし)さんと23歳のとき結婚した。「善ちゃん」は声を荒らげることのない、優しい夫だった。

 大のスキー好き。幼い長男の一輝さんをよく連れて行った。六つ下になる長女の真結子さんが生まれると、いっそう喜んだ。子煩悩で、帰宅すると一番に子どもたちの寝顔をのぞきこんだ。

 写真館でお宮参りの写真を撮…

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