【アーカイブ】シドニー五輪残念だが未練はない 男子柔道の古賀稔彦引退会見

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【2000年4月26日朝刊】

 四度目の五輪を狙ったシドニー五輪代表選考会で敗れ、去就が注目されていた男子柔道の古賀稔彦(32)=慈雄会=が25日、熊本市内で記者会見し、「競技者ではなく、一人の柔道家として道を歩んでいく決意をした」と話し、現役引退を正式に表明した。

 

 会見場に現れた古賀はすっきりとした顔つきだった。心境を問われ、「アトランタ五輪で敗れた後の四年間は充実した柔道人生を送れて幸せだった。シドニーを逃したのは残念だが、腹いっぱい競技者をした。未練はない」と話した。

 2日の選考会当日から引退がささやかれていたが、自分の納得する形で結論を出したかったため、時間がかかったという。最終的に決断したのは約2週間前。家族との語らいの中で決めたと明かした。

 思い出の試合としては、けがをおして金メダルを獲得したバルセロナ五輪ではなく、初の世界王者になった1989年世界選手権と「初めて試合の怖さを知った」として初出場の五輪で敗れたソウルを挙げた。

 「柔道は僕にとって教科書。ページをめくるたびにいろんな質問が出て、自分で挑戦したくなった。今後も僕を必要としてくれる人がいれば、柔道を通してお手伝いしたい」

 所属はこれまで通り社会福祉法人の慈雄会に置く。重圧のかかる選手から離れた「三四郎」だが、早くも第二の柔道人生に意欲満々だった。

 

 ○「指導者になりたい」 一問一答

 会見での一問一答は次の通り。

 ――引退を決めた経緯は。

 2日の全日本選抜体重別選手…

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