W杯成功で助長した「大義」のずれ ラグビー新リーグ

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野村周平
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 ラグビーの新リーグに向けた動きは、ここ3年ほど「1歩進んで2歩後退」を繰り返してきた。ずっと取材を続けてきて、そんな印象を拭えない。

構想、相次いで頓挫

 現在のトップリーグ(TL)を再編し、8チームごとの3部制をめざした「TL・ネクスト」が、2019年の日本ラグビー協会の体制変更に伴って白紙になった。後を受ける形で改革を進めようとした清宮克幸副会長は「プロリーグ構想」を掲げたが、現実から離れた理念にチーム側が反発、頓挫した。

 その中間をとって、企業スポーツとプロリーグの特徴を混ぜ合わせたものが現在進行形の新リーグだ。プロ契約しない社員選手は引退後も企業に残れるなどTLの伝統は残しつつ、ホームスタジアムの確保やファンサービスの徹底などを参入要件に盛り込み、これまであまり重視してこなかった運営のプロ化を推し進めようとする。

 ただ、その制度設計の中心を担っていた谷口真由美理事も、チームや日本協会内の意見をまとめきれず、新リーグ法人準備室長の任を解かれた。4月に立ち上げる運営法人などの準備を巡っても、意見の食い違いはなお続いている。

 谷口理事に代わって法人準備室長になった岩渕健輔専務理事は「各論で違いは出てくるけど、大前提となる大義についてはチームと見解を一緒にできている」と話す。

かつて企業から3億円超の寄付も

 しかし、その「大義」が、立場によってずれているように映る。

 企業に寄りかかってきたラグ…

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