ミス、19法案・1条約に 野党、提出法案総点検求める

小泉浩樹
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 政府が今国会に提出した法案でミスが相次いでいる問題で、ミスが12府省庁の19法案・1条約にのぼることがわかった。野党側がこれまでに政府・与党側から受けた連絡を元に集計し、24日に公表した。立憲民主、共産、国民民主の野党3党の国会対策委員長は国会内で会談し、これ以上のミスがないと確認されなければ、明日以降の衆院の審議を拒否する方針を示した。

 これまでに産業競争力強化法改正案など6法案・1条約でミスが判明していたが、さらに財務省提出の関税定率法改正案や文部科学省提出の文化財保護法改正案など13法案にも見つかった。大半は参考資料などの誤りという。文科省では、今国会に提出した5法案すべてにミスがあった。

 野党の会談後、立憲の安住淳国対委員長自民党森山裕国対委員長と会談し、「到底看過できない」と指摘。今国会に提出している法案を総点検し、その結果を議院運営委員会に報告することを求めた。安住氏は「これ以上ミスがないと明らかになるまで、すべての審議に応じられない」と伝え、森山氏は「深刻に受け止めている。急ぎ点検し、議運で報告したい」と返答したという。

 ミスが頻発している原因について、安住氏は記者団に「一概には言えないが、私が大臣の時代は、法案は複数の人間が印刷物で読み合わせをやって、句読点の全てに至るまでヘトヘトになるぐらいチェックをした。デジタル化で劣化したことは言える」との見解を述べた。小泉浩樹

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 加藤勝信官房長官は24日午前の記者会見で、政府提出法案などのミスが相次いでいる問題について、「国会に審議をお願いする立場としてあってはならないことだ」と述べた。「今、法案を含めて間違いがないか、政府内でチェックをさせていただいている。結果が出次第、国会にしっかり報告させていただきたい」とした。

 野党側が反発し、審議拒否の構えを見せていることも踏まえ、加藤氏は「できる限り速やかに精査結果をとりまとめ、ご報告したい」とも語った。