公式戦初打席で大会第1号HR 「自分でもびっくり」

坂名信行
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東海大菅生・鈴木悠平右翼手

(24日、選抜高校野球 東海大菅生4-3聖カタリナ)

 公式戦の初打席。震える心をぐっと抑え、体を思い切りねじって振り切った。「自分でもびっくり」。二回、打球は左翼ポール際に飛び込む先制ソロ。金属製バットが導入された第47回大会(1975年)以降で最も遅い13試合目での大会第1号と、注目の一発になった。

 背番号は「17」。これまで練習試合で放った本塁打は2本だ。この冬、筋力トレーニングでの下半身強化と「1日500本以上」と決めたスイング量で飛距離を伸ばした。「持ち前のパワーが光り出した」と若林弘泰監督に先発に抜擢(ばってき)された。

 今大会、本塁打が出ていないことは知っていた。狙わずにはいられなかった。「夢のようでした」。歓声に包まれ、勢いよくダイヤモンドを回った。

 今は寮生活で野球に打ち込むが、中学の所属クラブは大リーグ・ツインズで活躍する前田健太らが輩出した大阪・忠岡ボーイズ。小学生の頃から、打てない時は、家で飼っているインコのピノとミルクの前で悩みを吐露していた。この正月もぼやいたばかり。今度、実家に帰ったら自慢話ができる。(坂名信行)