村野藤吾設計の信用金庫本店、改修・保存へ 北九州

北川慧一
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 建築家の村野藤吾(1891~1984)が設計した福岡ひびき信用金庫の本店(北九州市)が保存されることになった。老朽化した建物は改修して活用し、隣接する北九州市の柔剣道場跡地を取得して本部機能を拡充する方針だ。

 同信金は合併に伴い本部のスタッフが増えており、一部機能は別に置いている。効率化に向けて、集約が課題で、信金内では本店の建て替えも検討されていたという。同信金は「八幡地区には村野建築が集まっており、見学者も多い。価値ある建築物を残したい」としている。

 同信金の前身である旧北九州八幡信用金庫の本店として1971年に完成した。八幡製鉄所での勤務経験もある村野が手掛け、建物の最上部には溶鉱炉を思わせる塔屋もある。村野は、佐賀県唐津市出身で、北九州市で育った。日本生命日比谷ビル(日生劇場)や新高輪プリンスホテルなどを設計した。(北川慧一)