プーチン氏がワクチン接種 政府が発表、種類は明かさず

新型コロナウイルス

モスクワ=石橋亮介
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 ロシア大統領府は23日、プーチン大統領が国産の新型コロナウイルスワクチンを接種したと明らかにした。ただ、具体的なワクチンの名前や接種した場面は公表しなかった。非公表の理由を巡って臆測を呼びそうだ。

 ロシア大統領府のペスコフ報道官が同日、国産の3種類のワクチンのうちの一つを接種したと発表した。ワクチン名は「いずれも完全に安全で効果的だ」として明かさず、「プーチン氏はカメラの前で接種するのは好きではない」として接種場面も公表しなかった。 ロシアは昨年8月、世界初の新型コロナワクチン「スプートニクV」を承認し、その後さらに2種類の国産ワクチンを承認している。

 これまでプーチン氏は、国産ワクチンの安全性をアピールする一方で、自らは当初設けられていた年齢制限などを理由に接種を避けてきた。国民のワクチンに対する慎重姿勢の一因とも指摘され、模範を示すよう求める声が上がっていた。

 国内ではスプートニクVの大規模接種が進んでいるが、2月に国内で行われた世論調査では回答者の62%がスプートニクVを受けたくないと答え、慎重論が目立っている。

 プーチン氏は22日、国産ワクチンの生産や接種拡大に関する会合にオンラインで参加し「他国のどのワクチンも、ロシア製ほど高い予防効果はない。我が国の科学者や専門家の勝利だ」と誇っていた。その上で、ロシア製ワクチンへの欧米などでの慎重論を念頭に「意図的な非難やでたらめな情報の流布にもかかわらず、我々のワクチンに世界中が関心を示している」と述べ、23日に自ら接種する考えを示していた。(モスクワ=石橋亮介)

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