「信頼」交わしたアイコンタクト、困難乗り越えリーダーに成長(奏でるコトバ、響くココロ)

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福島県立磐城高校

お互いが誰よりも「音楽」をする!

 進学校にして吹奏楽の名門でもある福島県立磐城高校吹奏楽部のフルート奏者、「ミク」こと花澤実来は、1年前、福井県で行われるはずだった全日本アンサンブルコンテストにフルート六重奏のメンバーとして出場が決まっていた。

 しかし、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、本番の3週間前に全国大会の中止が発表された。

 磐城高校では、アンサンブルコンテストには1、2年生が参加する。当時1年生だったミクは、東北代表の座をつかむまで練習に練習を重ねた。先輩たちは「全国大会金賞」という目標を掲げていた。ミクは先輩の足を引っ張らないよう必死についていった。

 そのときのミクを支えていたのが、フルートパートのコーチ、尾形誠に言われたコトバだった。

 「大事なのは、お互いが誰よりも『音楽』をすることだ」

 全国大会レベルになると、どこの学校も甲乙つけ難いテクニックを持っているだろう。そのとき大事になるのは「音楽」だ。一人ひとりが表現力を高め、聴く人の心に響く「音楽」を奏でられれば、目標達成も夢ではない。

 だが、全国大会は中止。目標…

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