「国産ワクチン」の原液、1カ月以内に出荷 兵庫の会社

杉浦奈実
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 英アストラゼネカが開発した新型コロナウイルスワクチンの「原液」をつくるJCRファーマ(兵庫県芦屋市)は24日、1カ月以内に初出荷するとの見通しを明らかにした。日本ではまだアストラゼネカのワクチンは承認を得ていないが、ようやく「国産」のワクチンの供給態勢が整う。

 原液はワクチンのもととなる物質で、国内の製薬会社に渡して体内に注射できる形に加工してもらう。JCRファーマは昨年、アストラゼネカから原液生産を受託。年明けから神戸市の工場で量産に入っていた。

 JCRファーマの檜山義雄・ワクチン事業担当部長は「生産は順調。一日も早く提供できるよう、できることは全部やっていく」。芦田信会長兼社長は「使命感をもってやっている。他の工場や研究所からの応援も入れて、ようやくメドがついてきた。皆さまの期待に応えられれば」と話した。

 政府はアストラゼネカからワクチン1億2千万回分を調達する契約を結んでいる。輸入を除く9千万回分の国内生産をめざしている。(杉浦奈実)