高橋まつりさん母が苦言 「同じ企業で過労死繰り返し」

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専門記者・木村裕明
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 過労自殺した広告大手・電通の新入社員だった高橋まつりさんの母、幸美(ゆきみ)さんが24日、委員を務める厚生労働省の「過労死等防止対策推進協議会」で、大手電機メーカーで相次ぐ過労自殺に苦言を呈し、過労死の発生企業に対する指導の強化を訴えた。

 高橋さんは2019年夏に自殺した三菱電機の新入社員の男性が先月、労災認定されたことを踏まえ、「この会社では16年にも新入社員の自殺があり、数年間で5人も自殺者(子会社を含む、うち4人が労災認定)を出している」と指摘。東芝の中核事業会社の社員が昨年末に労災認定されたことを念頭に、「別のメーカーでも19年にシステムエンジニアの若者が、業務が集中して亡くなっている」と言及した。

 そのうえで、「若い人が長時間労働やハラスメントで亡くなっていること、同じ企業が労働基準法違反や過労死を繰り返していることに対して危機感を持ってほしい。過労死を出した企業に対する指導の強化、労働基準監督署で再発防止の講習をするなどの対策を講じる必要がある」と訴えた。東芝グループでも、過労が原因で自殺したとして、技術職の男性社員が08年に労災認定されている。

 協議会は、過労死を防ぐための国の対策をまとめた「過労死防止大綱」について、3年に1度の見直し議論を進めている。高橋さんは「長時間労働が原因で過労死を出した事業所にこそ、再発防止のために(終業から始業までに一定の休息時間を確保する)勤務間インターバル制度の導入を義務化してもらいたい」とも訴え、こうした主張を大綱に反映するよう求めた。

 「東京過労死を考える家族の…

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