竜が五つの「ライバル」をがぶり 中日応援の和菓子発売

高木文子
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 大口を開けた竜がウサギ、トラ、星、コイ、ツバメにかぶりつく。和菓子の老舗・玉井屋本舗(岐阜市)がこんな干菓子を26日に発売する。イメージするのはもちろん、同日に開幕するプロ野球のセ・リーグ。中日ドラゴンズの活躍を願って「下剋上(げこくじょう)竜」と名づけ、10年ぶりのリーグ優勝へ機運を高める。

 同社は2019年、地元の長良川の鵜飼(うか)いにちなんだ焼き菓子「下剋上鮎」を発売。アユが鵜(う)をのみ込むユーモラスな姿が、SNSで話題になった。東京・原宿のカフェで提供されるなど若い世代にも好評で、約2万箱を売り上げた。

 下剋上竜は5種類1セット。味は竜がミント、ライバル5球団をイメージした部分は黒糖やユズ、ソーダなど。創業113年になるが、ミントやソーダの味を前面に出すのは初めてだ。「うちとしては非常に冒険」と玉井博こ社長(76)は話す。

 「下剋上」シリーズは、玉井社長の親族で、東京でデジタルコンテンツの開発会社を営む白木佑典さん(34)が企画した。コロナ禍で岐阜・長良川の観光業は落ち込み、玉井屋本舗も苦境に立つ。下剋上に込めた思いについて「和菓子離れが進む若者に振り向いてもらい、コロナ禍に一石を投じたい」と話す。

 1箱1620円。中日の過去の名試合をあしらったカード付き。同店や岐阜高島屋、バンテリンドームナゴヤ、三省堂書店名古屋本店などで販売する。(高木文子)