大関・正代、意地の突き落とし 高安の首位独走に待った

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 大相撲春場所(東京・国技館)11日目の24日、単独首位の小結高安が大関正代に敗れ、2敗に後退した。大関朝乃山と関脇照ノ富士、平幕翔猿の3人が3敗を守り、勝ち越した。大関貴景勝は7勝目でカド番脱出まであと1勝。3大関の安泰は今場所初めてだった。先場所優勝の小結大栄翔は5連勝とした。

鶴竜と「最後に一番とりたかった」

 正代の踏み込みは、いつにも増して力強かった。9連勝と勢いに乗る高安に、立ち合いでまともにぶつかる。そこから、押し込んだ。回り込んで最後は突き落とし。首位独走に待ったをかけ、大関としての意地を示した。

 この日、入門時から鍛えてもらった横綱の鶴竜が引退を決めた。同じ時津風一門で、場所前の稽古で何度も胸を借りた。「とても残念です」と正代。幕内では13回挑んで一度も勝てなかった。「最後に一番とりたかった」。大関として、戦うことはかなわなかった。

 今場所は、すでに5敗。優勝争いに絡めていない。それでも、前を向いて言った。「教えられたことを忘れないように。生かしていきたい」

 ●十両・宇良 再出場。「いやー、勝ちたかった」。痛めた左足の回復具合については「完璧です。勝ち越し目指して頑張りたい」。

 ○翔猿 新入幕だった昨年秋場所以来の勝ち越しに声が弾む。「お久しぶりっす。めっちゃうれしいっす」

 ○大栄翔 5連勝。序盤の連敗からの巻き返しの要因を問われ、「開き直って自分の相撲を見つめ直せた」。