樹齢1300年の大杉、実は670年だった 地元は驚愕

戸村登
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 昨年7月に倒れた岐阜県瑞浪市大湫町の大杉(県指定天然記念物)の推定樹齢が約670年だったことがわかった。地元では樹齢約1300年とされていた。

 調査は、名古屋大学大学院環境学研究科(名古屋市)と、国立歴史民俗博物館千葉県佐倉市)、日本原子力研究開発機構東濃地科学センター(岐阜県土岐市)の研究グループが実施。年輪年代法と炭素14年代法を使って大杉が生育し始めたのは、南北朝時代の1351年前後だったことを突き止めた。

 名大大学院の高野雅夫教授によると、樹齢がこれまで約1300年と伝えられてきたのは、町内の白山神社で伐採された大杉の樹齢が880年だったが、大湫神明神社の方が幹が太かったため、地元の人が間接的に樹齢を推定していたという。「本州で670年という年代は非常に古い。成長が早いということは年輪の幅が広く、過去の気候変動などを解読するのに非常に有利な面もある。神明大杉の学術的な価値は確立した」と話した。

 地域の代表者らでつくる「神明大杉再生検討会議」の議長を務める足立亘・大湫町区長会長(68)は樹齢について、「青天のへきれき。本当にびっくりし、ショックを受けております」と複雑な胸中を明かした。

 同会議は4月以降、倒れた大杉を保存展示する事業者を募集する。工事は7月~来年3月を予定しているという。(戸村登)