給付金詐欺の被告に「うまい話には裏が…」 判事が説諭

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三沢敦
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 コロナ禍を受けた国の持続化給付金を不正受給したとして詐欺の罪に問われた鹿児島市の大学生藤崎孝介被告(22)の判決が24日、鹿児島地裁であった。恒光直樹裁判官は「迅速に給付されるよう設計された制度の簡便さにつけ込み、卑劣で自己中心的」とし、懲役2年6カ月執行猶予5年(求刑懲役2年6カ月)を言い渡した。

 判決によると、藤崎被告は、同容疑で逮捕、起訴されている東京都内の大学生横田伊吹容疑者と水道設備業渋谷研進容疑者、氏名不詳の人物らと共謀。売り上げが激減した個人事業主を装って給付金をだまし取ろうと考え、昨年6月に3度にわたり、藤崎被告自身や友人2人を名義人としてインターネットで中小企業庁に虚偽申請。計300万円を自身や友人らの口座に振り込ませ、だまし取った。

 この犯行について判決は、虚偽申請を行う者や申請方法を指導する者、名義人を勧誘する者など多人数で役割が分担されていたと認定。虚偽申請を自身だけでなく、勧誘した友人2人にも行わせた藤崎被告について「必要不可欠な役割を積極的、主体的に果たし、責任は重い」と指摘した。

 その上で、だまし取った300万円のうち200万円を友人2人とともに返還し、残り100万円も返還手続きが進んでいることや、両親が指導監督を申し出ている点を考慮。「社会内で更生する可能性が残されている」と猶予付き判決にした理由を説明した。

 判決で恒光裁判官は、藤崎被告が横田容疑者らの指導を受けていたことを踏まえ、「うまい話には裏があることを忘れず、これからは働いてください」と説諭した。(三沢敦)

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