H&M、中国で批判集中 新疆産の綿花を使わないと宣言

北京=西山明宏
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 中国新疆ウイグル自治区の人権状況をめぐる問題に絡み、同自治区産の綿花を製品に使わないと宣言したスウェーデンの衣料品大手のH&Mが、中国で激しい批判にさらされている。国営メディアや中国共産党系の団体が24日になって一斉に批判を展開し始め、ネット通販大手のサイトでは商品を検索できなくなった。

 中国当局によるウイグル族への人権抑圧批判を踏まえ、H&Mは昨年9月、新疆産の綿花を同社の製品に使わないとする声明を発表していた。

 中国国営中央テレビは24日夜、SNS上で「中国で大もうけしておいて、中国を中傷し、勝手に罪をなすりつける。ビジネスの基本倫理すら毛頭ない」と強く批判。国営新華社通信共産主義青年団などもSNS上で相次いで同様の批判を発信した。

 また、中国メディアによると、24日になってアリババ集団や京東集団といった主要なネット通販サイトでH&Mの商品が検索できなくなった。

 急速に批判が高まっている背景には、欧州連合(EU)による制裁があるとみられる。EUは22日、中国でウイグル族に対する深刻な人権侵害が続いているとして、中国当局者らへの制裁を発動。中国側は即座に反発し、対抗措置をとると表明していた。(北京=西山明宏)