済美の「上甲マジック」 初出場初優勝に突き進む大逆転

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小俣勇貴
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【朝日新聞ポッドキャスト】音でよみがえる甲子園㉒ 済美×東北

 「『やれば出来る』は魔法の合いことば」。2004年の第76回選抜大会、甲子園で聞き慣れない校歌が何度も流れた。紫紺の優勝旗をつかんだのは、2年前に創部したばかりの済美(愛媛)だった。

 女子校だった済美男女共学に変わった02年、創部とともに宇和島東(愛媛)を選抜初出場初優勝に導いた上甲正典さん(故人)が監督に就任すると、県内各地から鵜久森淳志(元ヤクルト)や高橋勇丞(元阪神)といった有望選手が集まった。不動の1番打者に成長する甘井謙吾もその一人だった。

創部から史上最速で初優勝を果たした済美で活躍した甘井謙吾さんをゲストに迎え、スポーツ部の小俣勇貴記者がポッドキャストで語ります。

Apple PodcastやSpotifyで、大会期間中は毎日配信しています。音声プレーヤーの右上にある「i」の右上にあるボタン(購読)でリンクが表示されます。

 入学当初は、あいさつや返事の指導ばかりだったという。2年夏までは公式戦で一度も勝てなかった。このころ、27個のアウトをエラーなく取り切るまで終わらないシートノックがメニューに加わった。「攻守で一つ一つ妥協しない厳しい練習に変わってきた」と甘井は振り返る。成果は秋に出た。四国王者まで駆け上がり、明治神宮大会では夏に全国で準優勝した東北(宮城)のダルビッシュ有(現大リーグ・パドレス)を攻略し、7―0(七回コールド)で勝利。初の全国の舞台で、強烈な印象を残した。

 翌春、その再戦となった甲子…

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