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コロナ患者のiPS細胞、研究用に無償配布 京都大

野中良祐
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 京都大学iPS細胞研究財団は25日、新型コロナウイルス感染症の患者からiPS細胞を作り、無償で配布を始めると発表した。大学や企業が治療法の開発や重症化メカニズムの研究などに使うことを想定している。営利目的かどうかも問わない。

 財団は様々な細胞になるiPS細胞の備蓄事業を担う。患者を治療している京大病院やりんくう総合医療センター(大阪府泉佐野市)と協力し、新型コロナで軽症、中程度の症状、重症となった40代~70代の日本人女性3人から血液を採取し、iPS細胞をつくった。細胞にウイルスは残っておらず、感染の恐れはないことも確かめた。今後、別の患者3人からもiPS細胞をつくり、種類を増やす予定だ。

 財団の山中伸弥理事長は「より多くの研究者に利用いただくことで、収束に少しでも貢献できればと考えている」とコメントを出した。野中良祐