「社長になるとは」 iPS治療実現へ、眼科医の転身

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聞き手・杉浦奈実、瀬川茂子、写真・小杉豊和
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 2014年、全身の様々な細胞に変化するiPS細胞が世界で初めて臨床応用された。理化学研究所のプロジェクトリーダーとしてチームを率いた眼科医高橋政代さん(59)は今、目の再生医療の研究開発などを手がけるベンチャー企業、ビジョンケア社の代表取締役に就いている。「ルールを駆使して、とにかくやる」。実用化への意気込みを聞いた。

 ――7年前、初めて目の難病「加齢黄斑変性」の患者にiPS細胞からつくった網膜の細胞を移植しました。振り返ってみて順調ですか。

 「最初の1例はものすごく大変で、その後も突破しなければならないことがありましたが、だいたい当初の計画通りに進んでいます」

 ――加齢黄斑変性以外の病気も含め、50人に細胞を移植して安全性や有効性を見る臨床研究も始まっています。

 「50例の臨床研究の結果を全部待つのではなく、感触を見ながら、(企業主導の)治験も並行してやるつもりです。臨床研究と並行して本当の治療にしていくという戦略は自分がやらないとできないと思い、やるしかないなと」

転身を重ねた高橋さんのモットーは「行き当たりばっちり」。それは決して「いい加減にやる」という意味ではなく・・・。

 「会社をつくったのはまさに…

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