拘置施設に子ども1万5千人 米メキシコ国境、移民急増

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ワシントン=園田耕司
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 メキシコとの国境を越えて米国に入国しようとする移民が急増し、バイデン政権が対応に苦慮している。税関・国境警備局(CBP)の拘置施設には、親や保護者を伴わない子供ら1万5千人以上が収容されている。劣悪な居住環境に「人道危機」との声があがる。バイデン大統領は24日、ハリス副大統領を移民問題の責任者に任命したが、移民の急増は収まる気配はなく、解決の道筋は見えてこない。

 バイデン氏は24日、記者団に対し、「我々はこの問題に人道的に対応する責任がある」と強調。移民問題の責任者に任命されたハリス氏は「困難な状況であることに疑いはない」と指摘した。ハリス氏はメキシコに加え、移民の主な出身国であるグアテマラやエルサルバドル、ホンジュラスと対応を協議する。

 バイデン政権発足後、メキシコとの国境を越えようとする移民の数は急増。2月の1カ月間だけで10万人近くの移民が拘束され、2月としては2006年以来最も多かった。移民の間に「バイデン政権の移民政策は寛容」という期待感があるためとみられる。実際にはバイデン政権はトランプ政権の新型コロナ感染拡大を防ぐために移民を国境で追い返す政策を踏襲し、拘束者の多くを即時国外退去処分にしている。

 ただ、バイデン政権は親や保護者を伴わない未成年の移民のみについては受け入れを再開。この結果、未成年の移民の入国が急増するという問題が起きた。米国の法律では、未成年の移民は保護者が見つかるまで認可施設で保護する決まりだ。しかし、未成年者の急増に加え、コロナ禍で認可施設の収容能力が限られ、CBPの大人用の拘置施設に1万5千人以上の未成年者が収容され続けている。

 拘置施設はトランプ政権時に…

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