ブラックホール周辺の磁場、初撮影 渦巻き状にくっきり

小川詩織
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 ブラックホールの撮影に成功した国際研究チームが、ブラックホール周辺の磁場が渦巻き状になっていることを示す画像を公開した。渦巻き状の磁場は理論的には予想されていたが、観測データを詳細に解析し直すことで、強力な磁場で光が偏光する様子をとらえたという。ブラックホールから高速のガス(ジェット)が噴き出す仕組みの解明などにつながると期待される。

 約5500万光年離れたM87銀河の中心にあるブラックホールを2019年に初めて直接撮影した日米欧などのチーム「イベント・ホライズン・テレスコープ」が公開した。光も電磁波の一つで、あらゆる方向に振動しながら進むが、強い磁場によって特定の方向にのみ振動するようになったと考えられるという。

 チームの日本代表を務める国立天文台の本間希樹(まれき)教授は「撮影成功の発表から2年がかりで磁場の様子を画像化できた。ジェットの解明につながる階段を一歩のぼることができた」と話した。論文は3月下旬、専門誌アストロフィジカル・ジャーナル・レターズに掲載された。小川詩織