高校も1人1台タブレット 大分県教委、配布へ

中沢絢乃
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 大分県教育委員会は新年度、タブレット端末を県立中・高校の生徒1人に1台配布する。4月半ばごろから授業や家庭学習で活用する予定だ。

 全国の小中学生へパソコンやタブレットを1人1台配る文部科学省の「GIGA(ギガ)スクール構想」の実施が、コロナ禍での休校に備えて今年度末までに前倒しされ、県教委は県立高生も含めることにした。配布済みの分を除き、追加でタブレット2万1千台を購入。貸し出し用のモバイルルーター300台を含め事業費は約12億8500万円。県独自予算として、今年度の補正予算に盛り込まれた。

 活用法としては、児童・生徒が意見を入力して学級で共有したり、課題についての調べ学習に使ったりすることを想定。難易度別の問題を出題する機能を持つ電子問題集の利用も考えられている。

 普通教室に加え、今年度は特別教室にも無線LAN(ラン)を整備。家庭学習でも使えるように、インターネット環境がなく、一定の要件を満たした家庭へモバイルルーター端末を貸し出す。通信会社との契約は、家庭で個別にする。教職員には、端末の操作やアプリの使い方、授業での活用例などの研修を進めていく。

 玖珠町教委はすでに小中学校の児童・生徒に1人1台のタブレットを配備し、昨年10月から授業で活用している。授業始めにドリルで前回の復習をしたり、調べ学習に使ったりしているという。春休みに向け、インターネット環境のない家庭には通信に必要なSIM(シム)カードを貸し出す。町教委教育政策課によると、対象家庭は1割ほどという。

 教育改革・企画課の中村崇志課長(36)は「端末が当たり前の文房具として使われるようになれば、教育環境は大きく変わる。教育現場や保護者の力を借りながら、よりよい教育を目指していきたい」と話している。(中沢絢乃)