東京「第3波超え」に警戒 モニタリング会議

新型コロナウイルス

長野佑介、池上桃子
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 東京都内で、新型コロナウイルスリバウンド(感染再拡大)傾向が鮮明になりつつある。25日に開かれたモニタリング会議では、週平均の新規感染者数が2週続けて100%を超えたことが報告され、専門家は「第3波を越える急激な拡大が危惧される」と強い危機感を示した。

 会議で示された週平均の新規感染者数は300人で、前週よりも7人増えた。昨夏の「第2波」では、8月5日のピーク時の346人から十分に落ちきらず、約150~200人の間で増減を繰り返したのちに急激に再拡大。1月の2度目の緊急事態宣言につながる「第3波」となった。

 専門家は「宣言の解除で、主要駅や繁華街での人の流れはさらに増えている」と指摘。気の緩みを食い止められていない現状への懸念が示された。

 国立国際医療研究センターの大曲貴夫・国際感染症センター長は「第3波では、クリスマスや忘年会などの時期を経て感染拡大する例が見られた」として、「花見や歓送迎会、卒業旅行といった行事で例年通り人の流れが増えれば、第3波を越える感染の急激な拡大が危惧される」とした。

 ただ、都は飲食店などへの営業時間の短縮要請以外に強い対策を打ち出せていない。ある幹部は「コロナ禍も1年以上たっているが、いまだに感染防止の『特効薬』を誰も見いだせていない」と苦しい胸の内を明かす。

 会議では、感染状況・医療体制ともに4段階で最も深刻な評価が維持された。

 小池百合子知事は会議後、記者団に「桜が咲き始めているが、週末のお花見の宴会は避けて、感染防止の対策を徹底し、命と健康を守る期間としてほしい」と述べた。(長野佑介、池上桃子)

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