通常登校でも感染抑えられる 高1の手探り研究が優秀賞

新型コロナウイルス

藤田大道
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 分散登校でたくさんおしゃべりするよりも、通常登校でおしゃべりを減らせば新型コロナウイルスの感染リスクは抑えられる――。愛知県内の高校生がそんな分析を数学で導き、全国から1万件を超える応募があった自由研究作品コンクールで優秀賞に選ばれた。

 受賞したのは名古屋市千種区の椙山女学園高1年の西川結葉さん(16)。日常生活で感じた疑問を数学で解決する作品などを募る「算数・数学の自由研究作品コンクール」(理数教育研究所主催)で、最優秀賞6点に次ぐ優秀賞4点の一つに選ばれた。

 研究テーマは「もし新型コロナ感染対策を何もしなかったら…?」。昨年夏、新型コロナの感染拡大を伝えるニュースを見ている時に、「毎日マスクや消毒に対策しているが、何もしなかったらどれくらい広がってしまうのか」と気になったという。

 研究では、学校の教室で、隣の生徒の机との距離と、会話した時間によって周りの人に感染する確率がどう変わるかを計算した。約2週間に短縮された夏休みに大量の課題をこなしながら作業したという。

 インターネットで見つけた国の機関の情報などから、感染確率を求める方程式を立てた。教室での机の距離は、通常登校(40人)と分散登校(20人)の場合を考えた。会話の時間は5分、10分、15分の3通りを想定。計算すると、分散登校をした場合は、会話時間にかかわらず、感染確率を通常登校のほぼ半分にできることなどがわかった。

 西川さんが着目したのは、分散登校で10分話したときに、通常登校で5分話したときよりも感染確率がやや高かった点だ。

 西川さんは昨年4月に高校に入学したが、分散登校で新しいクラスメートの半分に会えない日が続き、「新しい友達を作りたかったけど、会えなくて悲しかった」。マスク着用などの感染対策をしないと仮定した今回の研究結果で「感染対策をすべてしっかりやれば、通常登校でクラス全員に会える」とわかり、うれしくなったという。コンクール審査員からは「感染確率やさまざまな条件の数学的なモデル化が明確」と講評が寄せられた。西川さんは「(表計算ソフトの)エクセルの使い方がわからないところから手探りでやっていた。身近なことが数字になっていくのが面白く、まさか賞までもらえるとは」と喜んだ。(藤田大道)

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