スエズ座礁、復旧「困難極める」 長引けば物流混乱

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森田岳穂、友田雄大、カイロ=北川学
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 アジアと欧州を結ぶ交通の要衝、スエズ運河の遮断が長引く恐れがでてきた。ふさいだ船を動かす復旧作業について、船主の日本企業が「困難を極めている」とのコメントを出した。再開に時間がかかるようだと、その影響は世界の物流に及びかねない。

 エジプト東部にあるスエズ運河は、アジアと欧州を直結する。アフリカ大陸南端の喜望峰まわりに比べて航海をおよそ1週間短縮できる利点があり、昨年は1万9千隻が利用した。

 そんな場所で、事故は23日に起きた。長さが400メートル、幅59メートルの大型のコンテナ船が運河を北上中に荒天に遭い、船首部分が運河のへりに衝突し、座礁した。船員25人にけがはなく、船体に異常はない模様だが、幅300メートルほどの運河をふさいだ。

 コンテナ船は、造船大手である今治造船のグループ会社、正栄汽船(愛媛県今治市)が所有しており、台湾の海運大手、長栄海運に貸し出し中だった。

 このコンテナ船をタグボート9隻で動かそうとしたが、日本時間25日のロイター通信の報道によると、位置はわずかに変わっただけという。

 現場をほかの船が通れるようになるのはいつか。船首側の運河の土を削り、船を動かしやすくする作業も進めているが、正栄汽船の関係者は25日夕の取材に対し「めどは立っていない」と話した。

 日本の海運関係者によると…

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