良ちゃんがヒントをくれた 母が実践した障害者雇用とは

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榊原謙

拡大する写真・図版平岡典子さんと長男の良ちゃんのツーショット=2019年、平岡さん提供

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 良ちゃん(13)がダウン症だと分かったとき、母親の平岡典子(みちこ)さん(45)は、ショックで食べ物がのどを通らなかったといいます。でも、成長していく良ちゃんから、平岡さんはたくさんのことを教わりました。その一つが、良ちゃんと周りの子との関わりあいが教えてくれた、「障害者雇用のヒント」でした。

 東京・田町のオフィスビル。2月末、サントリーホールディングスのグループ企業、サントリービジネスシステムで働く男性社員(23)は、脇目も振らずパソコン操作に没頭していた。小売店のお酒売り場が写った写真を、マウスで次々に開き、向きやサイズを調整していく。「写真をパワーポイントに貼っているところ?」。上司の平岡さんが語りかけると、男性は「毎週金曜日の定常業務です」と、笑顔で応じた。

 男性は、同社の「コラボレイティブセンター(通称コラボセ)」という部署の所属だ。コラボセでは、この男性を含め知的障害のある社員20人が、サントリーのグループ企業の事務や営業支援を担う。

拡大する写真・図版知的障害のある同僚と、やりとりをする平岡典子さん(右)。撮影のためにマスクを外してもらった=東京都港区、榊原謙撮影

新しい働き方の「生みの親」

 男性がやっていた写真データ…

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