北朝鮮の弾道ミサイル「国連決議違反」 バイデン大統領

ワシントン=園田耕司
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 北朝鮮が日本海に向けて2発の短距離弾道ミサイルを発射した問題で、バイデン米大統領は25日の記者会見で、北朝鮮のミサイル発射は「国連安保理決議違反だ」と明言した。

 バイデン氏は会見で、米国は同盟国や友好国と協議していると明らかにしたうえで、「北朝鮮が(行動を)エスカレートさせれば、我々は相応の措置を取る」と語った。北朝鮮への追加制裁などを指しているとみられる。また、北朝鮮との外交交渉を行う用意がある考えも示す一方、「非核化が条件とならなければいけない」と強調した。

 北朝鮮のミサイル発射を受け、国連安保理制裁委員会は26日午前、緊急協議を行うことが決まった。

 北朝鮮は25日朝、東部の咸鏡南道宣徳付近から日本海に向けて2発の短距離弾道ミサイルを発射。飛行距離は約450キロで、日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下したと推定される。北朝鮮の弾道ミサイル発射は昨年3月以来。

 また、バイデン氏は会見で、就任後に行った中国の習近平(シーチンピン)国家主席との電話協議の中身を明らかにした。バイデン氏は習氏に「我々は対立を望んでいない」と述べつつ、「(両国関係は)非常に厳しい競争になるだろう」という見通しを伝えた。米国は今後、中国が国際ルール、公平な競争、公平な慣習、公平な貿易を行うように主張することも伝えたという。

 さらにバイデン氏は習氏に対し、「米国は自由と人権を尊重している」と伝えたと指摘。台湾を始め、香港、新疆ウイグル自治区の問題に言及した。バイデン氏はまた、「中国は世界で最も裕福で最も強力になるという目標を掲げているが、私の監視の下ではそれは起きない。米国が引き続き成長し、拡大するからだ」と強調した。(ワシントン=園田耕司