ユニー、「ドンキ流」でスーパー進化へ どんどん改装

竹山栄太郎
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 東海地方を中心に展開するユニー(愛知県稲沢市)がスーパーの「アピタ」「ピアゴ」を続々と改装している。ディスカウント店「ドン・キホーテ」と同じグループに入ったのを機に、店舗スタッフが商品仕入れや価格設定の権限を持つドンキ流の「個店経営」に転換。店の個性を強めつつ、「ドンキ化」した店とも異なる独自の進化を探る。動きは急で、わずか9カ月で再改装した店もある。

 ユニーは2年前、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(東京)の傘下に入った。

 東海地方を中心に約190店あったアピタとピアゴのうち、2022年をめどに約80店を「MEGAドン・キホーテUNY」などのディスカウント店に業態転換する方針。すでに約50店が改装オープンした。客層を若い世代に広げ、店内に商品を積み上げるなどドンキ色の濃さが特徴だ。

わずか9カ月で再改装

 一方、アピタ・ピアゴの名を残すスーパーの一部でも大規模改装が進む。

 愛知県一宮市では19日、「ピアゴパワー妙興寺店」ができた。この店は昨年6月、ピアゴから「ピアゴプラス」に全面改装したばかりで、7~12月の売上高は前年同期比35%増と好調だった。だがコロナ禍で客の需要が変わったとして9カ月で再改装にふみきった。家のなかで過ごす時間が増えたことをふまえ、普段着を充実させ、調理家電に特化したコーナーを設けた。

 26日には愛知県稲沢市の「アピタ稲沢店」も改装オープンした。変化が目立つのは衣料品フロアだ。カテゴリーごとに16の専門店と肌着類のコーナーに分け、曲線の通路もとりいれて「売り場探検の楽しさ」(担当者)を演出した。

 両店は「専門量販店集積型総合スーパー」を掲げ、ドラッグストア「ユードラッグ」など直営の専門店が入る。商品を満遍なくとりそろえるのではなく、客の需要があるカテゴリーに特化し、専門性を高めたという。シニア層に加え若い家族層のとりこみもめざす。

 変化の背景にあるのは、ドラッグストアなど異業態も交えた競争激化だ。従来のスーパーでもドンキ化でもない「第3の道」が、消費者に受け入れられるか注目される。(竹山栄太郎)