捜査情報漏洩の疑い、警部を書類送検 男性は聴取後死亡

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 知人男性に捜査情報を漏らしたとして、兵庫県警は26日、灘署刑事2課長の男性警部(59)を地方公務員法守秘義務)違反の疑いで書類送検し、停職3カ月の懲戒処分にした。警部は同日付で依願退職した。捜査関係者への取材でわかった。県警は警部と知人を任意聴取したが、知人はその後、死亡した。自殺とみられるという。

 灘署は昨年7~11月、金の取引名目などで、この知人の関係者らから現金をだまし取ったとする詐欺容疑で、大阪府四條畷市の男(59)を少なくとも7回逮捕した。捜査関係者によると、警部はこの事件の捜査の進捗(しんちょく)状況を知人に教えた疑いがある。2人は高校時代の同級生だった。

 奈良県警が昨年12月、この知人を窃盗や恐喝の疑いで逮捕(その後不起訴処分)した。知人の携帯電話の履歴から、兵庫県警の警部が連絡を取り合っていたことが判明したという。

 奈良県警からの情報提供を受け、兵庫県警は今年に入り、警部と知人から任意で複数回事情を聴いた。だが、知人は2月に死亡。県警は現場の状況などから、自殺とみている。県警は贈収賄容疑を視野に捜査したが、警部は情報の漏洩(ろうえい)を認める一方、金銭の授受は否定したという。

 警部は汚職や知能犯事件を扱う捜査2課畑が長く、2015年に警部に昇任。19年3月に灘署刑事2課長に着任していた。