壊滅した石垣島のサンゴ、奇跡の復活 立ち上がった住民

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島崎周
【動画】石垣島・崎枝湾のサンゴの様子=水中写真家・堀口和重さん撮影
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 沖縄県石垣島で、一時壊滅的な状態になっていたサンゴの一部が復活を見せている。東京都の水中写真家、堀口和重さん(34)が1月下旬、健康に育った様子をとらえた。専門家は、サンゴを食べるオニヒトデの駆除活動などが功を奏したとし「サンゴの多くが衰退の危機にさらされているなか、非常に貴重であり、健全な状態で維持していくことが大切」と話している。

 堀口さんは、日本各地で10年以上サンゴの撮影をしてきた。ほとんどの場所で、海藻やサンゴが減ったり、それまでにいた生き物がいなくなったりしているという。

 そんななか、石垣島の崎枝湾のサンゴが「壊滅的な状況から奇跡的に復活した」と地元のガイドから聞いた。2019年に初めて崎枝湾のサンゴを撮影。その後10回ほど同じエリアで撮影してきた。

 1月20日に潜ると、サンゴの群体が一面に広がっていた。テーブル状の群体をつくるサンゴがこれだけ広範囲に生息しているのは今までに見たことがないという。「生命の力強さを感じた」

 国連環境計画は昨年11月、地球温暖化に伴う海水温の上昇があるなか、化石燃料への依存を続けると、今世紀中に世界の海で全てのサンゴ礁が失われる恐れがあるとの報告書を発表。日本についても「2024年に大規模なサンゴ白化が常態化する可能性がある」としている。

壊滅していくサンゴ 「黙って見てはいられなかった」

 環境省生物多様性センターの「モニタリングサイト1000サンゴ礁調査」によると、石垣島を含む八重山地方ではこれまでに何度もサンゴの死滅と回復が繰り返されている。オニヒトデの大量発生による食害や海水温の上昇、開発に伴う陸地からの赤土流出、十分な処理がされないままの生活排水や農畜産排水などが原因に挙げられている。特に01年ごろから石垣島周辺ではオニヒトデが急増し、10~11年にピークを迎えた。

 地元では、ボランティアがオ…

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