障害者への虐待2737件 19年度、相談や通報は最多

石川春菜
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 2019年度に全国の自治体などが確認した障害者への虐待は2737件だったと厚生労働省が26日発表した。過去最多だった前年度より8件減で、高止まりしている。被害者数は3169人で、うち2人が死亡していた。相談・通報は前年度より533件多い9110件で、過去最多を更新した。

 虐待と判断されたうち、家族など養護者によるものは1655件(前年度比43件増)、障害者福祉施設の職員らによるものは547件(同45件減)、職場の関係者によるものは535件(同6件減)だった。

 家族らによる虐待では身体的虐待63・9%、心理的虐待29・5%、経済的虐待20・7%の順で多かった。一方、職員らによるものでは身体的虐待52・7%、心理的虐待40・0%、性的虐待13・2%だった。

 障害者施設での虐待件数は、12年度の6・8倍に増えた。対策のため、厚労省は22年度から事業所に「虐待防止委員会」の設置を義務づける方針を決めている。(石川春菜)