人権と多国間主義で中国に対抗、バイデン氏、前政権と差

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ワシントン=園田耕司、青山直篤
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 「民主主義国家と専制主義国家の闘い」――。25日のバイデン米大統領の発言には、米民主党の重視する人権問題などのリベラルな価値観が強くにじむ。国家理念を前面に出した体制間競争を強調した形だが、米中双方に妥協は許されぬ危うさもひそむ。バイデン政権は日本などの同盟国・友好国との連携を強化し、台頭著しい中国との間の激しい競争に勝ちたい考えだ。

 「私ほど習近平(シーチンピン)(中国国家主席)と長い時間を過ごした世界の指導者はいない」

 バイデン氏が中国への言及でまず述べたのが、オバマ政権の副大統領当時に築いた習氏との個人的な関係だった。バイデン氏は習氏を「頭の良い人」としつつ、「民主主義の小骨すら体にない」と突き放した。さらに、「プーチン(ロシア大統領)と同様の人物だ。専制主義が将来、主流となり、複雑な世界においては民主主義は機能しないと考えている」と強調。自由や人権を尊重するリベラルな価値観と正反対の人物という見方を示した。

 バイデン氏が大統領就任後の2月10日、その習氏からお祝いの電話を受け、協議は2時間にわたったと明らかにした。バイデン氏は記者会見で、習氏にこの時に告げた厳しい言葉の数々を披露する形で、対中強硬姿勢を鮮明にした。

人権問題「妥協はない」

 バイデン氏は、習氏に「我々…

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