北の一つ星、おねしょ布団…和名星座わかる?最後の解説

有料記事

小西正人
[PR]

 星や星座には日本古来の呼び名がある。例えば、ふたご座は夫婦星、さそり座は釣り針星……。愛知県津島市の児童科学館プラネタリウムで、元教師の村瀬正卓(まさたか)さん(79)=同県蟹江町=は、独特の和名の星解説を約20年続けてきた。80歳を前に引退を決め、28日、最後の星解説がある。

 星の話を始めると次第に身ぶり手ぶりが加わり、止まらなくなる。さそり座の和名は30種近くあるといい、「さそりは日本にはいないでしょ、だから和名は身近なものに見立てているんです」。

 海沿いの地方では、さそりの尻尾の形を釣り針と見て、釣り針星や鯛(たい)釣り星、鰹(かつお)釣り星などと呼び、山間地では、ヤマンバが天の鎖から地上に落ちた民話から「天から降りた鎖」などと呼ぶという。

 同じ星でも季節で呼び名が変…

この記事は有料記事です。残り824文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません