紀平、7位陥落 体内時計の調整失敗、ジャンプにミス

岩佐友
[PR]

 フィギュアスケートの世界選手権は26日(日本時間27日)、スウェーデン・ストックホルムで女子フリーがあり、ショートプログラム(SP)2位の紀平梨花トヨタ自動車)はトリプルアクセル(3回転半)ジャンプでミスをするなど126・62点で合計205・70点の総合7位に沈んだ。優勝はSP首位のアンナ・シェルバコワ(ロシア連盟)で、フリー152・17点の合計233・17点。

 演技を終えた紀平は力なく首を振った。「申し訳ないという気持ちです」

 敗因はリンクに上がる前にあった。「体が寝ている状態でふわふわした感じ。足に力が入っていなかった」。2日前のSPは日中だったが、フリーは夜。にもかかわらず、同じリズムで調整してしまったため、この日は昼の公式練習にピークが来てしまった。

 コンディションに不安を感じ、昨年末の全日本選手権で初めて成功した4回転サルコーは回避することを決断。トリプルアクセル(3回転半)2本の構成に変えて臨んだが、冒頭の1本目は「踏み切った時に外れた感じだった」と2回転半に。2本目は転倒。SP2位からの逆転優勝を狙ったが、7位まで転落した。

 世界選手権でロシア勢に勝つことを目標に励んできた1年だった。宇野昌磨トヨタ自動車)も教えるステファン・ランビエル氏の指導をスイスで受け、4回転ジャンプを習得。今大会のフリーでは4回転に加え、トリプルアクセル2本を入れる構成まで強気に準備していた。

 しかし、本番では4回転にトライすることすらできず、トリプルアクセルにも失敗した。4回転ジャンプを5本組み込む構成に挑み、転倒しながらもSP12位から銅メダルを獲得したアレクサンドラ・トルソワとは対照的だ。

 ロシア勢の表彰台独占を許し、「この成績を見て、変えないといけないこともある。4回転を2本入れるくらいの難しい構成にして、本番で少し難易度を下げても自己ベストを更新できるようにしないといけない」と危機感を募らせた。

 悔しい結果となった中で、数少ないプラス材料は、辛うじて北京五輪の国別出場枠で3枠を確保できたことと、これが五輪本番ではなかったこと。「こういうミスを二度としないように、一から本気でやり直したい。何もかも追い込まないといけない」。18歳。この経験を糧にするしかない。(岩佐友)

フィギュアスケート特集

フィギュアスケート特集

女子は若手の台頭が目立った今季のフィギュアスケートを振り返ります[記事一覧へ]