家賃が名古屋並み…若者大量流出の「坂の街」解消なるか

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弓長理佳
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 全国の市町村で流出人口ワースト1、2位を争う長崎市が、中心市街地の建物の容積率を大幅に緩和した。住民離れの一因とされる大都市並みの家賃を解消しようと、高層マンション建築を促して住宅の供給を増やそうという算段だ。活性化をめざした容積率緩和は福岡市などでも進む。ねらい通り、人口減の歯止めの切り札となるか。

 長崎市の人口は約40万5千人(3月1日現在)。市町合併で今の市域になって15年で約5万人減った。総務省住民基本台帳人口移動報告によると、2020年は市を離れる人が転入する人を2025人上回る「転出超過」だった。愛知県豊田市に次ぎ、全国の市町村でワースト2位。18、19年は2年連続で全国最多だった。40歳未満の流出が目立っている。

 敬遠される理由の一つと市が考えるのが「坂の街」ゆえの住宅難だ。市街地の約7割を斜面地が占め、マンションやアパートの適地が少なく、家賃や分譲価格が高い。19年の小売物価統計調査では、民営住宅の月額平均家賃(3・3平方メートルあたり)は4735円。福岡市の約1・1倍で、名古屋市などと同水準だった。

 この難点解消のため市が考えた策が、容積率(敷地面積に対する延べ床面積の割合)の緩和だ。

 容積率都市計画法に基づき…

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