聖火リレーで「密」な場所も 福島県の担当者認める

力丸祥子、三浦英之、関根慎一
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 2日目の聖火リレー福島市など県内9市町村を巡り、所によっては多くの人が集まる「密」状態も生じた。人口が多い都市圏でのリレーでは大きな課題となりそうだ。

 大会組織委員会は「密」状態での観戦自粛を求め、「密」を観客の肩が触れ合ったり、前後に十分な間隔がなかったりした場合と定義。係員が注意しても密集が悪化した場合、その区間のリレー中断の可能性もあり、県は最低1メートル間隔での応援を呼びかける。

 福島市役所前ではNHK連続テレビ小説「エール」の主題歌が大音量で流れる中、走者のリレーを何重もの人垣が囲った。見守った女性は「密だけど今日は風が強いので大丈夫」。沿道では所々、肩を寄せ合うほど観客が集まった。伊達市から子2人と来た女性は「一生に一度。良い記念になった」と話した。

 相馬市では相馬中村神社で2日目の出発式があり、相馬太鼓やほら貝で聖火の出発を祝った。会場には数百人が詰めかけ、走者を見ようとマスク姿の観客が一時的に密集した。観客の1人は「密状態はいけないが、聖火ランナーを見たいのでどうしても前に前に行ってしまう」と話した。

 川俣町では走者の到着前に「声はぐっとこらえ、旗を振るか拍手で応援して」とアナウンス。ゴールした走者らの記念撮影時に人々が群がり、町職員が「人と距離をとってください」と呼びかける場面もあった。

 随所で「密」が発生した状況に、県オリンピック・パラリンピック推進室の担当者は「1メートルより狭い所があった」と認めつつ、「歩道を通行できないほどの密集ではなく、リレー中断は考えていない」と話した。(力丸祥子、三浦英之、関根慎一)