縮む北海道の鉄路、負担は誰が タイムリミットは3年

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長崎潤一郎
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 「鉄道の維持コストを、誰がどのように負担するのか」

 JR北海道は2019年4月に公表した長期経営ビジョンに、こんなメッセージを盛り込んだ。もはや鉄道を単独では維持できない――。そう訴える背景には深刻な経営悪化がある。

 1987年の国鉄民営化の際、鉄道事業の赤字を穴埋めするためにJR北に用意された「経営安定基金」(6822億円)の運用益は、超低金利が長期化し、当初の半分以下に。人口減や高速道路の整備で鉄道離れも深刻だ。道内の高速道路網は、JR発足時は総延長167キロだったが、現在は7倍の1183キロに拡大し、多くは鉄道に並行して走っている。

拡大する写真・図版JR北海道が「単独では維持できない」としている石北線の新旭川―網走。存続に「黄信号」がともっている=JR北海道提供

 JR北は収支改善のため安全対策費を削減したが、2011年の石勝線脱線事故などのトラブルが続出。国から事業改善命令を受けた。14年度以降は年400億円規模の営業赤字が常態化し、路線の見直しが避けられなくなった。

 JR北が16年11月に「単…

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