自民・岸田氏、敵基地攻撃能力「簡単でないが議論大事」

笹井継夫
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 自民党岸田文雄政調会長は27日、広島市内で記者団に、自身のツイッターで敵基地攻撃能力の整備が必要との考えを表明したことについて、「簡単なことではないが、新たな体制を作ることができるかどうか、議論は続けていくことが大事ではないか」と話した。

 岸田氏は26日のツイッターで、中国や北朝鮮ミサイルについて「直接的かつ喫緊の脅威」と指摘。日本のミサイル抑止策が「不十分」とし、「敵のミサイル発射能力そのものを直接打撃し、減衰させることができる能力を保有することが必要」との考えを投稿していた。昨年9月の党総裁選候補者の記者会見では「議論をすることは当然あってもいい」と述べるにとどめていたが、ツイッターでは能力の整備に踏み込んだ。

 岸田氏は27日、記者団に現状のミサイル防衛体制が「国民の生命を暮らしを守るために十分かどうかという議論は引き続き行っていかなければならない」と説明。敵基地攻撃能力の整備に与党内で慎重論もあることについては、「自民党の中においては国防部会をはじめ、こういった問題について、しっかりと考えるべきであるという意見が大勢であると思う」とし、政府と党で議論を進めていくべきだとの考えを示した。

 一方で、次期党総裁選に向けて保守層の支持を取り込む狙いがあるか問われると、「私は無役なので、一人の党員としての考え方を示した」と述べるにとどめた。笹井継夫