田沢湖で展示のクニマス 成熟期迎え、体形変化

松村北斗
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 秋田県仙北市田沢湖クニマス未来館で飼育、展示されている雄のクニマスの一部の背中が盛り上がり、魚体の色も銀色から黒っぽく変わるなどの変化を見せている。繁殖可能な成熟期を迎えたことを示す特徴だ。未来館は、あまり動き回れない水槽内でこうした変化が現れるのは珍しいとしている。

 館内の水槽では3歳魚9匹が展示され、うち雄3匹(いずれも体長約40センチ)に昨年12月中旬~今年1月中旬以降、背が盛り上がる、体色が黒や黒緑色に変わる、上あごが伸びて曲がるといった特徴が現れた。ほかの3匹にも兆候が現れている。未来館の千葉俊成館長は「餌の環境がよいため変化がはっきり現れやすい。成熟期の特徴を見られる期間は限られる。珍しいのでぜひ見に来て欲しい」と話す。

 クニマスはかつて田沢湖のみに生息していた。発電所建設や食糧増産のため1940年に湖に玉川の酸性水を入れたことで絶滅したとされていたが、戦前にクニマスが移植された山梨県の西湖で2010年に生息が確認された。未来館は山梨県から貸与の個体を飼育、展示している。(松村北斗)