高安、自力V消える 痛恨の連敗 照ノ富士を3人が追う

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 大相撲春場所(東京・国技館)14日目の27日、照ノ富士朝乃山を破って単独首位に立った。高安は翔猿に屈して4敗に後退。これで貴景勝高安碧山が1差で照ノ富士を追う展開に。楽日は優勝の可能性がある4人が激突。本割で勝てば4場所ぶり3度目の優勝の照ノ富士貴景勝高安碧山と顔を合わせる。

優勝の可能性がある4人の対戦

高安(10勝4敗)―碧山(10勝4敗)

貴景勝(10勝4敗)―照ノ富士(11勝3敗)

高安の負け、審判長は「もったいないと言うしか」

 痛恨の連敗で、高安の自力優勝の可能性が消えた。

 小兵の翔猿を攻めあぐねながら、左下手まわしを引き、右上手を取る自分の形に持ち込んだ。首に腕を巻かれたまま土俵際へ。ここで、逆転のひねり技を食らってしまった。高田川審判長(元関脇安芸乃島)が言う。「負ける相手じゃないのに負けている。もったいないと言うしかない」

 高安は10日目終了時点で照ノ富士ら後続に2差をつける単独首位だった。同様の状況は平成に入って25例あり、優勝を逃したのは2019年初場所で14日目から休場した横綱白鵬しかいない。

優勝争いに残った碧山「何も考えていない」

 碧山が平幕でただ一人、優勝争いに残った。4敗同士だった若隆景の攻めに耐え、小手に振って投げ捨てた。中日まで4勝4敗だったが、後半戦は6連勝。5場所ぶりに白星を2桁に乗せた。楽日の本割で自身が高安に勝って、照ノ富士が負ければ優勝決定戦。が、本人は「別に何も考えていない。4敗しているから」と淡々。

貴景勝照ノ富士に勝てば優勝決定ともえ戦に

 「今までやってきたことしか出ない。一生懸命やりたい」。4敗を守った貴景勝は、千秋楽に視線を向けた。照ノ富士に勝てば、高安碧山の勝者を含めた優勝決定ともえ戦に持ち込める。決定戦を3人以上で争うのは、横綱貴乃花が横綱曙、大関武蔵丸、平幕魁皇との争いを制した1997年春場所以来24年ぶりとなる。貴乃花は、貴景勝の入門時の師匠だ。