謎の白煙、正体は飛行機雲 垂直上昇に見えた理由は

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沖縄タイムス
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 沖縄県浦添市西洲(いりじま)沖の上空で2月下旬、白煙を出しながら垂直に上昇する物体が目撃され、ツイッターで話題を呼んだ。気象の専門家は「白煙は飛行機雲」と分析した上で、垂直に上昇する現象は目の錯覚によるものとの見解を示した。一方、目撃された時間帯に西洲沖では米海兵隊所属のKC130空中給油機が飛んでいたことも判明。航空評論家の青木謙知さんは「白煙が米軍機から派生した可能性が高い」とみる。

上昇は目の錯覚

 白煙が目撃されたのは2月22日午後1時ごろ。浦添市西洲沖の青空に垂直に上る物体を複数の人が目撃した。沖縄気象台は「自然現象ではない」とし、人工物の可能性を示唆。気象現象に詳しい天気予報士の森田正光さんは「煙が二つに分かれて噴射する様子から、飛行機雲なのは確実」と説明した上で「航空機が撮影者に向かって真っすぐに進んだので、飛行機雲が真上に上昇して見えた。目の錯覚によるもので、よくある現象だ」と話す。

同時間に飛行歴

 今回、白煙が撮られた場所は浦添市西洲の沖合。衛星で世界中の航空機の動向を追跡している「フライトレーダー24」によると、同時間帯に同場所付近を飛行していたのは米海兵隊所属のKC130空中給油機だった。

 米軍基地が集中する沖縄では、米軍の戦闘機が垂直に飛行訓練することも珍しくなく、その際に発生した飛行機雲は垂直に上昇する。だが、米軍機にも詳しい航空専門家の青木さんは「KC130空中給油機は垂直に飛ぶ訓練は絶対にしない」と断言、「動画の物体がKC130空中給油機であるのなら、斜めに飛んでいた機体が、目の錯覚で上昇しているように見えたのだろう」と指摘した。

 米軍は「公開された動画だけでは米軍機かは答えられない。目撃された時間帯にKC130空中給油機が飛んでいたかも含め訓練内容は答えられない」とコメントした。(沖縄タイムス)

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