「頑張れば妻も喜んでくれる」広島の新守護神、初セーブ

辻健治
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(27日、プロ野球広島4―1中日)

 広島カープの新守護神・栗林良吏が、文句なしのデビューを飾った。

 3点リードの九回、出番がきた。先頭京田への初球は150キロ。約1万6千人の観客で赤く染まった球場がどよめく。フォークで二ゴロに。後続も断ち、新人では史上5人目となる初登板セーブをマークした。

 チームの命運を握る右腕だ。愛知黎明高、名城大をへてトヨタ自動車に進んだ。150キロ超の直球と鋭いフォークを磨き、昨秋のドラフト会議で1位指名を受けた。救援陣は広島の泣きどころ。社会人時代に抑えを経験している24歳に白羽の矢が立った。

 家族への思いが、若き守護神の背を押す。妻の沙耶さんは大学時代の同級生。入団当初は寮に入ったため、しばらくは単身赴任だった。今月初めから再び一緒に暮らす。「頑張れば頑張るほど、妻も喜んでくれると思う。結果が出なかったら、家庭的にも苦しくなる」

 球史に名を刻んだウィニングボールの行き先は? 「妻が『いる』って言ったら、そのままあげます」(辻健治)

初登板セーブを挙げた新人

西本和人(西武)  1981年10月

山沖之彦(阪急)  ☆82年4月

金田政彦(オリックス)93年4月

永川勝浩(広島)  2003年3月

栗林良吏(広島)   21年3月

☆は開幕戦

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 佐々岡監督(広) 初セーブの栗林について「ドキドキして見ていた。緊張したと思うが、いい投げっぷりだった」。

 坂倉(広) 四回に適時打。バッテリーを組んだ栗林には「いい球が来て、安心してサインを出すことができた」。