[PR]

 静岡県磐田市立豊田南小学校4年の斧研(おのとぎ)伊織君が、今年度の「いつもありがとう」作文コンクール(朝日学生新聞社、シナネンホールディングスグループ主催)の朝日小学生新聞賞に選ばれた。

 朝日小学生新聞賞は、最優秀賞に次ぎ、シナネン賞、ミライフ賞と並ぶ賞で、全国から応募のあった9540作品の中から選ばれた。コンクールはなかなか面と向かって言えない家族への感謝の気持ちや思いを伝えるもの。受賞作のタイトルは「わが家の山んば様」。

 ゲームが好きな伊織君。つい夢中になってやり過ぎて、お母さんの誠子さん(42)にしかられる。絵本で見た山姥(やまんば)のイメージと重なり、「山んば」と言い返してしまう。

 家族全員がインフルエンザにかかっても、山んば様だけは平気だった。絵本の山姥はヨモギの汁で体が腐り、ショウブの葉で体を切られて死んでしまう。しかし、山んば様は「よもぎもちを食べて年々(体が)大きくなり、ビールを飲みながらしょうぶ湯に入って、最高だぁと言う」。

 だけど、山んば様は「ぼくの顔を一目見ただけで、学校でいやなことがあったと分かる」のだ。学校で少し意地悪されたことがある。後日登校すると、「全てのことがかい決していた」。学校に相談に行ってくれたことを後で知った。

 山んば様に弱点を聞いたら、意外と簡単に教えてくれた。「ぼくが先に旅立つこと」だった。それを聞いてからは「魚も野菜も食べる。早ね早起きをして、ゲームだって週にたったの二回」だ。だって、山んば様は120歳まで生きると宣言している。「そのとき、ぼくは九十才だぞ」

 誠子さんは作文を読み、「普段から言って聞かせていることが書いてあって、ちゃんと聞いているんだなって。ちょっと感動しちゃいました」。

 県内では、同市立磐田北小学校2年生の杉山倖彩(さあや)さんも優秀賞(低学年の部)を受賞した。タイトルは「おとうさんのテレワーク」。いつも帰りが遅いお父さんがずっと家にいてくれてうれしかったこと、パソコンに向かって仕事をする姿に感謝の気持ちが芽生えたことをつづった。(須田世紀)

関連ニュース