ワクチン予約「4月にかけ直しを」 欧州、高齢者の絶望

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パリ=疋田多揚、ブリュッセル=青田秀樹、ベルリン=野島淳
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 欧州で新型コロナウイルスのワクチン接種が始まって3カ月経った。製薬会社からのワクチン供給が遅れて接種のペースが上がらず、市民には不満が募る。ただ、欧州連合(EU)が4月以降に供給量が増えると見込んでおり、各国は接種の担い手の確保などに力を入れ始めた。(パリ=疋田多揚、ブリュッセル=青田秀樹、ベルリン=野島淳)

 フランス北西部オルヌ県に暮らすジャンマリ・グーツさん(75)は25日、新型コロナウイルスのワクチンの予約を取ろうと、地元の接種専用ダイヤルに電話した。だが、自動音声で「おかけ直し下さい」と流れるだけ。あきらめて電話を切った。

 グーツさんは75歳以上向けの予約が始まった1月半ば以降、2~3日おきに電話をかけてきた。先日は担当者が電話口に出たが「4月にかけ直して下さい」と告げるだけ。「絶望的な気分だ」と嘆く。

 フランスで27日までに接種を1回受けた人は約773万人で、国民の11・5%にとどまる。2回済ませた人は約267万人で、4・0%だ。政府は変異ウイルスで感染者が急増しているパリ首都圏などに優先的にワクチンを供給している。グーツさんは「政府は夏までに全国民に接種するというけれど、とてもできるとは思えない」と語った。

 ワクチン不足の主因は供給の遅れにある。

 EUが加盟国向けに予約した…

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