スエズ運河の事故「技術的か人的ミスの可能性」当局言及

カイロ=北川学
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 エジプト東部のスエズ運河で起きた大型コンテナ船の座礁事故について、スエズ運河庁のラビア長官は27日の会見で、離礁作業が難航していることを明らかにした。大潮の時期を迎えており、引き続き、船体を浮かすための作業を進めるという。

 運河庁は、船体が乗り上げた浅瀬の土砂を取り除きつつ、タグボートを使って船体を正常な向きに戻そうとしている。ラビア氏は「26日夜に船尾が動き出したが、その後、潮位の急激な低下を受けて作業を中断した」と説明した。

 満月を迎え、地中海と紅海を結ぶスエズ運河の潮位も高まっている。ラビア氏は「成功させたい」と述べた。

 事故原因については、「技術的または人的なミスだった可能性がある」と言及した。運河庁は当初、砂嵐による視界不良と強風が原因との見方を示していた。

 事故があった23日以降、運河は通航できなくなっており、世界的な物流の混乱が懸念されている。ラビア氏によると、運河の南北の出入り口を中心に、321隻が足止めされているという。(カイロ=北川学)