米中にいい顔、もう無理? 他人事じゃない「経済安保」

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編集委員・佐藤武嗣
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 「経済安全保障」とは、自国の安全保障を担保するため、「安全保障」と「経済」をくみ合わせて国際社会や二国間での影響力を行使する外交戦略を指します。国家間の経済的結びつきが強まるほど、経済安保の重要性が増します。

 特に米中では、いまの国際秩序の維持や技術力の優位性を守りたい米国と、飛躍的な経済発展を背景に国際社会での影響力拡大を狙う中国との間で、経済制裁や貿易規制など「経済安保」をめぐる応酬が激しくなっています。

 現在の米中関係を、かつての米ソによる冷戦構造に例えて「新冷戦」と呼ぶことがあります。ですが、米ソ冷戦時代には、米国をはじめとした西側諸国資本主義自由主義陣営と、ソ連を中心とする東側諸国の共産主義・社会主義陣営の経済交流が限定的でした。それに対して、いまのように経済的な結びつきの強い米中関係の方が、はるかに対立構図が複雑です。

 それは日本も例外ではなく…

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