朝海ひかる、地獄のような声も 井上作品の多彩な役へ

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舞台「日本人のへそ」に出演する朝海ひかる。4月1~4日、新歌舞伎座(大阪市天王寺区)で上演予定
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 小学生にストリッパー、コメディアンにやくざ――。俳優の朝海(あさみ)ひかるに今後挑戦したい役を尋ねると、「あとは何だろう……」。そう考え込んでしまうくらい、舞台「日本人のへそ」でいろんな役を生きている。

 「想像もしなかったような役をこんなに演じさせていただいて。充実した日々を過ごしています」

 1幕では役がコロコロと変わり、約2時間で12回ほど着替える。「あっという間に終わるので、5分ぐらいの体感しかない。(宝塚歌劇団の)下級生時代に戻ったように働いています」

「もっとふざけて、自由に」

 今作は、1969年に初演されたこまつ座の座付き作者井上ひさしの演劇界デビュー作だ。宝塚の現役時代、友人にすすめられて何度もこまつ座は観劇。「いつか出たい」と心ひかれていた。

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浅草のにぎやかな庶民の暮らしを愉快な踊りで表現する朝海ひかる(左)。「日本人のへそ」から=宮川舞子氏撮影

 2006年まで雪組トップスターとして活躍し、憧れの井上作品への初出演はその6年後。「最初はプレッシャーもありましたが、もっとふざけて、自由に演じていいんだと思えるようになってきました」

 「海外ミュージカルとは違う日本の音楽劇の魅力」を感じる。「井上先生のお芝居に対する考えがセリフにちりばめられていて、宝探しのよう」。言葉遊びもふんだんで、演出家の栗山民也から「この本は言葉の教科書」と教えられた。

ダンスシーンに「地獄の声」も

 東北生まれの元ストリッパー…

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